929: 名無しさん@おーぷん 21/10/08(金)01:42:42 ID:Za.h7.L1
私は5人家族の長女。
3つ年上の兄と2つ年下の弟がいる。

これは、私が大学生、弟が高校生の時の話だ。
「(当時実家を出て一人暮らしをしていた兄)が結婚する」
と母から知らされた。

次の日曜日、兄の結婚相手が実家に訪れた。
兄と彼女はマッチングアプリで知り合ったそうで、兄の結婚相手となる女性はとても繊細で、何万人に1人いるかのような儚げな美人だった。

その時、兄は私に
「お前みたいにガサツで男っぽいとこなんて微塵もない。
俺にとっちゃパーフェクトな存在だ」

と言ってきた。
私は
(しれっと妹のことを下げるな!)
と思ったが、よく考えてみると、子供の頃の私と弟は外で元気にはしゃぎ回るタイプなのに対して兄は大人しいタイプで、正反対だった。
兄はそんな弟妹に翻弄されつつ育ってきたので、女性には “繊細さ” と “お淑やかさ” を要求するようになった。
まあこんな私みたいなタイプに比べたら彼女の方が兄の嫁に相応しいのは致し方ない。
彼女も兄の優しさと美貌に惚れてお付き合いを決めたという。

母は彼女の両親に伝えようとしたが、彼女の両親は結婚に反対しており、『勝手にしろ』と言われて追い出されたらしい。
そのため結婚式は挙げず、そのまま籍を入れるだけになった。
そんな兄と兄嫁になった彼女との結婚生活は順風満帆に行く...と思っていた。




次の年の正月、兄夫婦が実家に戻ってきた。
兄嫁にとっては初めての実家でのお正月。
テーブルには、母特製のおせちが用意された。
兄は兄嫁に
「そうだ!
お前も母さんにおせちの作り方を教わってやれよ」

と言った。

しかし兄嫁は、体調不良を理由に『暫くはできない』と言ったが、その台詞に兄が
「お前が結婚してから料理作ってるとこなんて見たことねえんだよ!
お前が家事をしてるとこも見たことないし。

体調不良が理由だなんて甘ったれるな!」
と激昂した。
さらに兄は、兄嫁が隠れてお菓子を食べているところを見たことがあり、そのことを兄嫁の前で暴露し、
「繊細な身体もこんなにぶくぶく太りやがって!」
と咎めたのだ。
確かに結婚前はほっそりとしていたけど、結婚後の体調不良もあってか激太りしている。
でも本人にも事情があると思った。

両親は
「やめなさい!」
と兄を止めるものの兄の怒りは止まず、とうとう私と弟も一緒に兄にガツンと言うことを決めた。
「ちょっとお兄ちゃん!
(兄嫁)さんは体調悪いんだから少しは気を遣ってやりなさいよ!」

と、兄の服がヨレヨレになるくらいに抑えながら叫んだ。
弟も
「承知で結婚したんだからもう少しわかってやれよ!
自分勝手すぎるだろ」

と同調した。

だが、それも水の泡で、兄は兄嫁に
痩せなかったり家のことを1人でできなかったら今度こそ離婚する」
と宣言したのだ。
すると、兄嫁が泣きながら話し始めた。

兄嫁はマッチングアプリで兄と知り合ったが、その時の自身の体型は太っていたので、プロフィールにあった “繊細な女性” を目指すべくダイエットを始めた。
だがそのダイエットも相当無理があったので、身体に負担がかかったのは言うまでもなかった。
ダイエットは成功し、兄の登録もまだあったので、早速兄とマッチングを試みた結果、見事に成功した。
ところが、結婚してから、それまでのダイエットが仇となって体調を崩すようになった。
その時から兄は兄嫁と喧嘩することが増えたのだ。
体調不良とあったが、それはただの栄養失調であり、それを補うために隠れてお菓子を食べるようになり、結局、元の体に戻ったのである。

「(兄)君、今まで嘘をついてごめんなさい...」
と泣きながら兄に謝るも、兄は
「よくも騙しやがって!」
とさらにヒートアップ。
だが最後は私を含む家族4人の一喝で収拾した。
こんなにも険悪なお正月なんて人生で初めてだった。

後日、兄嫁の両親が兄嫁を連れて実家に謝罪に来た。
両親と共に、兄嫁も頭を下げられた。
どうやら兄嫁は、無理なダイエットを話したところ、医師に怒られたらしい。

こうしたこともあって、兄と兄嫁は、離婚した。

兄嫁は実家に連れ戻され、その後どうなったかはわからない。
ただ、兄も兄で問題があることが発覚したので、兄も実家に連れ戻され、母に
「繊細な女性と結婚したいなら、それに見合う度量と力を身につけること」
という令が下され、母の指導のもと家事を手伝わされている。



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