302. 名無しさん 2021年08月22日 00:56 ID:nGBlDeN.0
同棲していた元彼の会社の近くに、おいしいパン屋があった。
元彼が一度気まぐれに買ったのがとてもおいしかったので、時々買ってくるようになった。

しかし元彼は、自分が食べたいときは買ってくるんだけど、私が朝や前の晩に
「あのパン屋のパン、覚えてたら買ってきて」
と頼むと、必ず忘れた。

夕方 LINE で
「パンよろしく~」
とリマインドして既読がついても
「了解」
と帰ってきても、
忘れている。




だけど
(会社にいる時は頭が “仕事モード” になっているから、パンのような “家庭モード” の事は忘れてもしょうがないな)
と思って、責めたり怒ったりしたことはない。

でもある時、自分が食べたくて買ってきた元彼に、
「私が頼んだ時は必ず忘れるのに、自分が食べたいときは忘れないのね~」
と、つい嫌味を言ってしまった。
そこで元彼が『そうだなあ、ごめんごめん』とか『仕事にかまけてつい忘れちゃうんだよな』とかの常識的な言い訳をしてくれれば私も笑って済ませるのに、
「ええっと、ほら俺、歴史好きだろ」

「??」
となることを言ってきた。

303. 名無しさん 2021年08月22日 00:58 ID:nGBlDeN.0
私が
「だから?」
と訊くと、元彼は
「あのパン屋の店名、『トモエパン』(仮名)だろ。
俺、巴御前て好きでさ、『平家物語』とかも読んでるんだ。
でも木曽義仲と巴御前は、悲劇的な終わり方するカップルだろ。
そんな悲しい名前、思い出したくなくて、脳が拒否するんだと思うなあ」

と。
(だったら自分が買う時も脳が拒否しろよ、そもそもあんたが歴史好きって初めて知ったわ)
と突っ込む気にもなれなかった。

それまでも、元彼の脳は私の頼み事はいつもきれいさっぱり “拒否” していた(忘れたってこと)ので、
(結婚したら一生こうなのか…)
と悩んでいたところ。
この『巴御前』発言で気持ちがふっ切れたので別れた。

別れ際、元彼は
「物事を忘れるってことは、脳の中にそれを拒否するような要素があるんだ。
自分じゃ意識してないことだから、どうしようもないんだ」

と言っていたが
ちょっと何を言ってるのかわかりません。

蛇足だけど、元彼は頭がどうかしていたわけではなく、同棲したら私のことなんかどうでもよくなった(『釣った魚に餌はやらない』ってやつ)から私の頼み事なんか覚えていられなかったんだと思う。



BROKEN BRAINS
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