256: 名無しさん@おーぷん 21/06/30(水)18:27:06 ID:NB.xt.L1
>>245 こちらのお話読んで思い出した。
信じられない勘違いする人いますよね。
『なんでそんな発想になった!?』というような…。

前に勤めてた会社の人達思い出したので書き捨て。
無駄に長い自分語りです。


十年ぐらい前に勤めてた会社が最低ブラック企業だった。

私は地元の支店を希望したが、他県に配属が決まった。
周囲にコンビニもドラッグストアも飲食店も無い、寂しい土地だった。
そこで私はA先輩(アラサーかアラフォーくらい?♀)と同期のB先輩(♀)と出会った。

A先輩は有能社員で、仕事も出来て人望も厚い。
かたやB先輩は、社内では “変人” と言われ、評価も悪い。
入社の時他の上司に
「Bさんはどっか抜けてるから気を付けてね」
と言われた。
確かにA先輩はハキハキしてて、B先輩は話しててもどこかズレてる感あるし何か暗いしミスを注意されてた。

あるとき何かで研修の話になって、私が
「研修が終わって外に出てから『シャバの空気うめぇー!』って言っちゃいましたよw」
と冗談で話した。
するとA先輩は
「え…シャバ…!?」
とポカンとしてた。
そのあとA先輩が他の社員に
「(私)さんて大丈夫なんですか?」
と聞いて回っていた。

どうもA先輩は私の『シャバ~』と言う冗談で
「あんな言葉を使うなんて反社会的?もしくは変人?」
と本気にとったらしい。
(冗談も通じないの?)
とびっくりした。
B先輩だけが
「わかるよ」
と同意してくれたが
「また~、何言ってるのw」
とA先輩に笑われてた。

他にも、ビタミンサプリを飲んでいたらA先輩に
「何それ…?」
と怪訝そうな顔で聞かれる。
「サプリですよ」
と言うと
「よくわからないけど、変なもの飲んだら駄目よ」
と。
銀行や郵便局で生活費の支払いなどの振り込みをしたら、
なぜかA先輩にそれがバレて
「(私)さんは実家が貧しいから仕送りしてる」
と言う事になった。
振り込み=仕送りって発想もどうかと思うが。
だいたいこんな薄給で仕送りなんか出来るか。

そんなこんなで私の社内での扱いが次第に “変な奴” になってきた。




そうなると不思議なもので、どんどん仕事がうまくいかなくなる。
A先輩も私に仕事を任せるたびに
「(すごーく不安そうに)大丈夫…?」
とか聞いてくるようになった。
これが本当にきつい。
で、ミスが増える度に
「もー、まーた(私)さんw」
何かしてると
「あまり変な事しないでね」

こんなことが毎日続くと、
(ああ私はダメな人間なんだ…)
とじわじわと自信がなくなっていった。
しかも営業でもないのに飛び込み営業をさせられた。
他のみんなは契約取ってくるけど、土地勘も何もない私は全然だめ。
ブラック研修で人格をグチャグチャに否定されて、逆らう気力もぺしゃんこになったところにこれで、どんどん自分自身が無くなって行く感じがした。

あるとき、何かの習慣を知らなかった事を
「また(私)さんてばー」
と笑われた。
でもこの時の私はなぜか逆らう気力があった。
あの時だけ別の何かが降臨したような気がする。
その習慣を携帯で検索すると、
『(この地方)独自のルール』
だと書いてあった。
A先輩たちに携帯画面を見せると
「エー!よそではしないの!?」
と驚いていた。
そのとき、B先輩がなぜか固まった表情でこちらを見ていた。

257: 名無しさん@おーぷん 21/06/30(水)18:33:47 ID:NB.xt.L1
何日かしてB先輩に食事に誘われた。
初めて腹を割って話してみると、
B先輩も私と似たような悲惨な境遇だった。

A先輩達に
「(振り込み=)仕送りしてる」
と言われたり、『ドラッグストアやデパ地下に行きたい』と言えば
「変な所に行きたがる変な奴」
『ロッテリアやマック以外のファーストフードショップを知ってる』と言えば
「変な事だけ知ってる」
サプリやビタミン剤も同じ。
『海外旅行に行った事がある』と話しただけで “ろくでなし” 扱い。
他にも色々聞くに堪えない話ばかり。

次第に仕事が出来なくなっていって些細なミスが増えて、今のポジションになったんだそう。

B先輩は
「今までずっとおかしいのは自分だけで、自分は何も出来ないダメな奴だと思ってた」
「でもこのあいだ(私)さんがあの習慣をローカルルールと証明してくれた事で目が覚めた」
「私が今まで、『そんな事も知らないの?』と言われてきた事を調べたら、ほとんどローカルルールだった」

更に衝撃の事実。
この会社でよそから来て一人暮らししてるのは、私とB先輩だけだった。
あとはみんな地元育ちか実家で、A先輩もずっと実家暮らし。
そりゃ営業も上手く行くはずだ。
「なのにAは私を “何も知らないダメな奴” 扱い」
「この会社もA達もおかしい。
こんな町もこんな会社も、もううんざり」

そこまで話すとB先輩は堰を切ったように泣き出した。
「(私)さんまだ若い、こんな所に居続けたらだめ、私みたいになっちゃだめ」
と涙目で言われた。
「もうすぐ繁忙期になるとまた飛び込み営業をさせられる。
そのときはノルマもある。
達成できない人はペナルティがある」

ノルマとか嘘だろ、絶対無理やん。
もう無理だ逃げる。

私たちは夜逃げ同然で脱出した。
会社から色々嫌味言われたけど、B先輩いわく
「前に実の親の忌引きで休んだ人がいたけど上司にボロクソ言われて結局その人辞めた。
親戚何人殺してもこの会社には通じない」

そうなのでガン無視した。

B先輩と夜行バスで逃亡、一緒に地元の駅地下や駅ビルを歩いた。
B先輩の顔がどんどん明るくなっていった。
久しぶりに地下鉄やモノレールを見た。
「Aなら、『地下鉄なんてこんな変なもの何に使うの?バスで充分なのに、あまり変な事しないでね』って呆れるだろうね」
と二人で苦笑いした。
B先輩とは地下鉄で別れた。

帰宅して私の顔を見た両親は絶句してた。
全然気づかなかったけど、私は思った以上に痩せこけていて、さらに言動が明らかにおかしくなってたらしい。
病院に行ったら胃がボロボロ、鬱や幻覚症状の診断も下って即、入院。
もう少し脱出が遅れてたら本当にやばかった。

B先輩も『病気がたくさん見つかったので入院してる』と連絡が来た。
『良いカウンセラーさんを紹介してもらえた』と言ってた。
B先輩は
「あの人たち、私たちを『おかしいおかしい』っていつも言ってたけど、今思えば、
『じゃあ正しいとるべき行動って何か、屁理屈じゃない理屈ってどんなのか』
ってのを全然教えてくれなかったね」
と言ってた。
本当にそうだった。

以上です。

258: 名無しさん@おーぷん 21/06/30(水)18:35:51 ID:NB.xt.L1
蛇足ですが。

最近、新しい勤め先の先輩(良い人)にこの話をしたら
「そんな会社、本当にあるのw
ちょっと検索していい?」

グーグルアースであの支店を見て見たらびっくり。
あれから十年以上近く経つのに何にも変わってない。
草ぼうぼうのボロ屋敷のまんま。
コンビニも飲食店も一軒も無い。

A先輩達は退職までここに勤めるんだろう。

どうかそのままあの土地から一生出てこないでほしい。


259: 名無しさん@おーぷん 21/06/30(水)18:44:01 ID:J6.wp.L1
ホラー映画みたい…



走れ、走って逃げろ