810: 名無しさん@おーぷん 21/02/26(金)22:14:58 ID:AZ.cu.L1
妻がよくご近所のA奥さんを見下してた。
『(A奥)はニートで一度も正社員になったことがない』
らしい。
それを聞かされていた俺は、パートで月数万とはいえ稼いで家事の八割をこなす妻にそれなりに納得していたし、妻の奨学金も、俺に返す義務は無いが毎月1万ずつ返済していた。

ある日、妻から
『家事を折半して町内会は俺が全部出ろ』
と言われた。
(なんでいきなりそんなこと)
をと思ったら、
「(見下してたA奥)はA旦那と家事折半してて、最近はA旦那が町内会に出てくるから」
だという。
『A奥がニートでもA旦那が家事折半するんだから、うちもすべきだ』
って理論。
しかもこれ言われた日、妻はパートを首になっていたのにそれを隠していた。




そのときは
「他所は他所」
と一蹴したら、
俺の家事だけ拒否し始めた。

仕方なく毎日仕事終わり駅近のスーパーで惣菜を買ってたんだが、その時間帯にA奥さんをよく見かけることに気づいた。
平日毎日6時頃スーパーに寄るのだが、2日に一回は奥さんを見かける。
相手もこちらを認識しているのだが、会うたびに気持ちのいい挨拶をしてくれる。

ある日、なんとなく雑談で
「旦那さんが家事してくれるんですね」
と話を振ったら、A奥さんはにこやかに
「そうなんですよー!
私ずっと病気療養で内職くらいしかできなくて。
医者の許可得て去年の4月からやっと社会人になれたんですよ!」(要約)

と嬉しそうに話してくれた。
A奥さんのかばんにはヘルプマークがついていて、そこに目線がいってることに気づいたA奥さんが
「障害があるので、倒れたとき用のやつです」
と教えてくれて、
「ご迷惑をおかけしたらすみません」
と謝ってきた。
とにかくA旦那さんが家事をするようになったのは、A奥さんが正社員として働き出したからで、スーパーで鉢合わせするのは、仕事終わりに魚を買って夕飯に魚を出すかららしい。

A奥さんは、ハンデもあるし正社員経験初なのに手取りがA旦那さんと僅差で、
「頑張らないと抜かれそう」
とA旦那さんが言っていた。
A奥さんは療養しながら難関資格試験の勉強をしてたらしい。
あとA奥さんは内職したお金で二十代のうちに奨学金も返済してしまってた。

聞けば聞くほどA奥さんを貶す妻がゴミのように思えてきて、
(子供がいないうちに)
と離婚して、3年分の奨学金の返済分と家事拒否分で財産分与を相殺。
貯金を勝手に使い込んでたので、それは毎月返済させることになった。

妻が、A奥さんのことを
「病気持ちニート借金持ちとか自然淘汰される個体じゃん」
と言い放ったのが、個人的に決定打だった。
確かに俺もA奥さんのスペックだけ聞いたら絶対結婚しなかっただろう。

妻は、お見合いしたときはハーフなのもあって『日本人離れした顔が妖精みたいな人だな』と思っていたのに、今見ると結婚式のドレス写真も毛深くて薄汚いブタにしか見えないから、人間の色眼鏡ってすごいわ。



メガネを外した日