628: 名無しさん@おーぷん 20/11/14(土)22:45:30 ID:???
中1の頃、斜向かいの家で外飼いしてた犬が飼い主に虐待されてて、見てられなかった。

全然散歩とか行ってなくて、一年中庇も塀もないような玄関横の道路沿いに繋がれて、穴が開いた犬小屋の周りはフンだらけで臭かった。
時々おじさんが酔って帰ってくると、その犬を蹴飛ばしててギャンギャン鳴いてた。
洗ってももらえてなくて、いつも汚くて…。
今だったら絶対虐待で通報できるレベルだと思うが、当時はそういう通報の仕方とか知らなかった。

ある時、夜の9時頃に酷く鳴いてたから窓からコソッと見てみたら、おばさんが棒でビシバシ叩いてた。
もう見てられなくて、母に
「どうにかできないのか」
って訴えたけど、
「あそこはややこしい家だから関わらない方がいい」
って言われた。




でももう本当に見てられなくて、8歳年上の兄に泣きながら相談した。
そして雨の日の夜中にそこの家の電気が消えるのを待って、こっそり首輪を外してきた。
予想通り犬は私たちについてきたけど、ちょっと離れたところに止めておいた兄の車に乗せて、遠くの公園で雨の中で身体を洗ってあげた(私はほとんど傘を持つ係だったけど)。

そのあと、兄は事前に頼んでいたらしい彼女(後の兄嫁)の家に連れて行った。
そこの家は犬大好きで多頭飼育してて、
「1匹増えても変わらないから」
って(ちゃんと責任もって多頭飼育してる家です。念のため)。
その日はそのまま家に帰った。
たぶん両親も分かってたと思うけど、黙っててくれた。

翌日、斜向かいの家では必死で犬を探してたけど、『逃げた』と思ったみたいですぐ諦めてた。
ちなみに首輪を外したあとは、元通りに輪っかに戻しておいた、なんとなくそうした方が『すっぽ抜けて逃げた』と思いそうだったから。
計画が思いのほかうまくいったのは驚いたけど、心の底からホッとした。

そしてその後、時々兄に連れられて彼女の家に一緒に犬を見に行けたのが嬉しかった。
犬は名前で呼ばれてるところを聞いた事が無かったが、彼女の家では『サチ』と名付けられていた。
サチはみるみる元気になって、犬らしいやんちゃなところも見せて、お座りやお手なんかも覚えてた。

私たちがやったことは泥棒だって自覚はある。
だけど後悔はしてない。

サチはそれから10年近く生きた。

斜向かいの夫婦もすでにくたばっている。



anan(アンアン) 2019/03/13号 No.2142 [LOVE & LIFE 今、私たちにできること。/サザンオールスターズ]
anan(アンアン) 2019/03/13号 No.2142
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