296: 名無しさん@おーぷん 20/08/12(水)01:22:05 ID:Sq.xa.L1
おばちゃんの思い出話を書き捨て。

私は二十一歳で結婚して専業主婦になった。
今は就業経験や共働きが当たり前だけど、当時は二十五歳までに結婚していないと白い目で見られた。
でもそれは良い風習ではない。
何故なら私が結婚して四年後に旦那が脳梗塞で他界。

働いた経験のない私は、息子と年後の娘を抱えて路頭に迷った。
旦那実家からは
『長男である息子を渡すならまとまった金を払う』
と言われたが、どこの世界に子供を金で手放す親がいるだろうか。
義実家から距離を置き、昼は私の実家に同居している妹夫婦に子供を預けて働き出した。

妹は子宝に報われず、
『(娘)を養子に迎えたい』
と言ってきた。
(世話になったのは事実だが、子供は渡せない)
と実家から距離を置き、それまでに溜めたお金で自営業を始めた。




子供達は一緒に居れる時間が増えたからか笑顔が増えて、率先して仕事を手伝ってくれた。

何年かして常連の男が店に入り浸る様になり、交際を求めてきた。
子供達は多感な中学生。
馴れ馴れしい男に警戒していたのがわかったので、早々に断った。
だが当て付けに生ごみを店の前に巻くなどの嫌がらせをされた。
でも子供達や近所の人達が、私が気がつく前に片付けてくれていた。

私が至らないのに、
子供二人はバイトを掛け持ちして大学を卒業してくれた。

昨日、子供二人が子犬と一緒に花束をくれた。
(なんで突然)
と思ったら、今日は旦那の三十回忌だった。
覚えてた筈なのにいつのまにか何回忌かは忘れていた。
今日からは後二十年は生きる犬と共に生きようと思う。

三十回忌忘れててごめんね。

でも結構頑張ったから許して。

298: 名無しさん@おーぷん 20/08/12(水)01:32:45 ID:Sq.xa.L1
妹はその後実子の女児を授かっているので一応。
養子に望むほど、情が移るほど可愛がってもらえた、という事です。


297: 名無しさん@おーぷん 20/08/12(水)01:31:59 ID:FY.cf.L1
>>296
三十回忌までいろいろあったんだね、お疲れ様
お子さんたちもしっかり良い子に育ったね
やはり真っ当に生きようとする母の背を見ていたんだろう


299: 名無しさん@おーぷん 20/08/12(水)01:36:12 ID:Sq.xa.L1
297さん
温かいお言葉を賜り、ありがとうございます。

今日からやんちゃな子犬と一緒です。
ずっと放っておいた庭も整理しなければ。
やる事がいっぱいです。


300: 名無しさん@おーぷん 20/08/12(水)04:14:02 ID:N3.zq.L8
>>296 >>299
本当に頭が下がります
数え切れない程、言うに言えない思いがこれまであったと思います
きちんと生きて来た道がこれからの幸福にも通じているのでしょう
皆さんご一緒にどうかいつまでも幸せにお過ごし下さい
もちろん新たな家族の子犬も一緒に



世界中のあなたへ: 頑張っている人へ―
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