150: 名無しさん@おーぷん 20/06/13(土)11:11:10 ID:Fs.o2.L1
前半は私がまだ子供の頃の話なので、もしかしたら法的にどうかできたかもしれない。

父と母が家を建てることになった。
父がローンを3,000万で組んで、あとは看護師の母個人の貯金から1,000万出す予定だった。
家の間取りを考える段階で、父方の祖父が脳梗塞になり、身体障害者になった。
祖父母の家は一等地にあったけど、“バリアフリー” なんて言葉が無かった頃の家なので、身体障害者の祖父がとても暮らせるような構造では無かった。

そこで、祖父母が
「今の家を売って1,500万負担するから、(私達の家)の一階に(祖父母)の住居を作ってほしい」
要は
『二世帯住宅にしてほしい』
と要望を出してきた。
父には他に4人の兄と姉(伯父伯母)がいたけど、他の誰も車椅子の祖父を引き取れるような人はおらず。
母が看護師なので、
『(うち)が最適だ』
と言われた。
母はかなり渋ったが、父が懇願したため『腐っても夫の親』と、いろいろと話を詰めて了承し、父はトータル4,500万のローンを組んだ。




そして家の建設が始まり、家が完成。
引っ越す段階になり、なんと祖母の不注意で祖父が他界した。
私は子供だったので詳しい状態は聞いてなかったけど、母が散々祖母に注意していたことを
「嫁の分際で」
と聞き入れず。
結果、事故が起きて祖父が亡くなってしまったらしい。
父も、長兄以外の伯父伯母も祖母のことを怒っていたので、かなりのやらかしだったと思う。
祖母の長男である父の長兄とその奥さんだけが、祖母に寄り添って味方していた。

その結果、祖母は
「(祖父)がいなくなったんだから、私に辛く当たる息子(父)と鬼嫁(母)のいる家なんかには住めない。
長男(父の長兄)夫婦が同居を提案しているから、今の家に長男夫婦と暮らす。
だから家も売らないし、同居しないのだから1,500万の支払いもする必要がない」

と言い出した。

更には遺産の配分で父の兄弟で泥沼の戦い。
父は約束の1,500万の支払いを求め、父の長兄とその嫁は
「これからは自分達が(祖母)の面倒を見るから全額自分たちのものだ」
と言い張り、祖母も長男である父の長兄に加担。
父や他の兄姉とも揉めに揉め、
その最中、母は私を連れて家を出て離婚した。
母が
「お金のトラブルには巻き込まれたくない」
と言ったので、そこから父には会ってない。

しかしどうやって知ったのか、10年以上たってから私の就職を見越してか祖母から家の電話に連絡があった。

「長男夫婦と同居したはいいものの、私の家なのに長男夫婦が好き勝手して家に居場所がない。
同居してからこれまでずっと心細い思いをしていた。
思えば末息子(父)とその嫁(母)と孫(私)は夫(祖父)が弱ったときでさえ寄り添ってくれた」

そんな思い出話を話された。
(あぁ、これは関わりを持ったらいけない人だ)
そう思った私は反射的に答えていた。

「なんだよ、ばーちゃん、がっぽり遺産とって裕福なんじゃないのかよ。
こっちはコロナのせいでニートだから宛にしてたのに」


受話器越しにも絶句する気配が伝わってきたので、
「本当にお金がないのか、実は隠し財産があるんじゃないのか」
と畳み掛けた。
そしたら祖母は連絡先を残すこともなく、電話を切っていった。

仕事から帰ってきた母に祖母からの電話を伝えると、母の知る父方親族の話を教えてくれた。
家のことは祖母の言う通りで、稼ぎ頭の自営の長男(父の長兄)はコロナで収入が途絶えているそうだ。
長兄嫁はずっと専業主婦なので、今更50近くで働くこともできず、いろんなところにお金を借りようとしているらしい。
母が言うには、
「もともと(祖母)の家に転がり込んで家賃浮かせてやっと生活が成り立ってたような家庭に、誰もお金貸すわけない」
という。
「今の土地も、居座ってれば誰にも奪われない、ゆくゆくは自分たちのものという魂胆」
だそう。

他にもいろいろ教えてもらったけれど、
知って関わったところで人生のマイナスにしかならないことばかりだった。
だから母も黙ってたんだろう。
祖母は自分の浅はかな考えで私達の家庭を壊し、息子一人を切り捨てたことをわかってるんだろうか。
わかってないから電話なんかできたのかな。
二度と関わりができませんように。

父もどこかでそれなりに幸せにしてるといいな。
そして私と母のことを忘れてくれたらいいな。



Pay Money
Pay Money