798: 名無しさん@おーぷん 2019/02/25(月)22:52:01 ID:S5w.wr.bs
俺の趣味は歴史や文化などに触れることで、そのためにには目的地にクルマで行き、ネットカフェ泊や車中泊なども普通にある放浪旅行をやってる。
そんな「放浪の旅」に妙に食いついてきた旧友人がいた。

友人たちとの会合の時に、俺が夏の連休に電車で某所に放浪旅行の予定という話をした。
で、その旅行当日に駅前で遭遇したのがソイツ。
ソイツは
「俺も行くよ!」
とにこやかに声をかけてきたのだが、少なくとも俺が行く場所に興味を持ているとはとても思えなかったのでやんわり断った。
が、ソイツ
「どうしても行きたい」
と言い張って付いてきやがった。
しかし電車の中では目的地に着くまでの一時間半、ソイツは終始無言でスマホ。
俺としては本を読むなど勉強する時間を邪魔されたくなかったから好都合だったが、
(何をしたくて来ているんだろう)
と不思議で仕方なかった。

目的の駅で旅行バッグをロッカーに入れてからスタートする俺とソイツ。
神社・寺院・図書館といったコースを延々と回る俺にソイツは飽きてきて、
「もっと面白いとこ行こうぜ」
と言うんだが、俺としては博物館などが一番面白い。
だから
「つまらんならさっさと帰って。邪魔だから」
と突き放した。
渋々ついてきたソイツも博物館にカネを出す気はなかったらしく、そこで姿を消した。

やっと気ままないつもの自分スタイルに戻って好きなように時間をつぶし、博物館を出た後は駅前で見つけたビジホにチェックイン、シャワー浴びて仮眠をとり、近くのファミレスで食事をして駅にバッグを取りに戻ったのが午後八時半過ぎ。

そこでソイツが
「遅かったな!」
と声をかけてきたときには飛び上がるほど驚いた。

駅のベンチで俺が戻るのをずっと待っていたそうだ。
どんだけヒマなんだよ。
「これから居酒屋に行こうぜ」
と言い出すソイツ。
「いやいや俺は飯も済ませてるしこれからホテルに戻るだけだから」
と言うと、
「えっ? オレの宿は?」
知るかそんなこと。

ソイツはビジホまでついてきやがったが、道中ずっと放浪にこだわる愚痴ばかり。
宿があれば俺だって別に好んで野宿なんかしねえわ。
ホテルのフロントでソイツを振り切ったが、夜中ずっと着信が。
ウザイので電源切って無視。
まさか朝にもソイツがホテルの前にいるんじゃないかとびくびくしたけど、なんで俺が恐れなきゃならん。
女好きだったからホモの線はないと思うのだが、そこまで友人に依存する奴は頭がおかしい。



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