292: 名無しさん@おーぷん 2019/01/25(金)09:22:09 ID:Fx3
友達が結婚したらしい。
相手はふた回りも年上の五十代後半男性。
友達が大学生の頃に付き合っていて、あまりのダメンズぶりが目にあまって、友達一同手を尽くして別れさせたはずだった。

「アイツと今更?なんで??」
って友達を問い詰めたら、去年急に男性から復縁要請があったそうだ。
過去に被った被害が脳裏をよぎって最初は拒絶したみたいだけど、男性が全く引かないものだから、
「直接会って断わろう」
と考えたらしい。

なんで、そこで、会うの?




案の定ファミレスで再会した男性は御涙頂戴の茶番を演じて友達の同情を買い、元鞘に戻ることに成功した。
定年間近の男性は早期退職して実両親の介護に集中し、友達はバリバリ全国を飛び回って仕事をするんだって。

それ、なんて、ATM?

こんなに非生産的なことってある?
何の為に私達は友達とあのろくでなしが別れる為に奔走したの?
あれだけ泣かされたのに馬鹿じゃないの?
あなたが痴呆なんじゃないの?
当時のゴタゴタのせいで大学を辞めて別の大学に入り直したり、ご両親に迷惑かけておいて結局元鞘?
そりゃ絶縁されるわ…(本人から聞いた)。

開いた口が塞がらないでいると、友達は何を勘違いしたのか、
「あの時はごめん!でも、遠回りした分、私達幸せになるから!」
ってお花畑っぷりを披露してくれた。

違うよ、一旦別れておいて復縁したことに驚いたわけじゃないし怒ってるわけでもない。
不幸に向かって滑走してる友達が見るに耐えないだけだ。
式は挙げずに入籍だけ、歳が歳だから子供もなし、あとは無職のジジイと呆けた義両親を養うだけの日々…とか私には耐えられない。

もう
「あー…そう、頑張ってね」
って逃げるように立ち去ることしかできなかった。

友達ごめん、私にできることはもうないよ。



遠回りがいちばん遠くまで行ける