(※編注:ボイパ…ボイスパーカッションのこと。)

300: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)06:22:00 ID:dMS
昨日の昼にあった不思議な話。

買い物帰りに駅前のベンチに座ってたら、内田裕也を小汚くしたようなおじいさんが向かいのベンチに座った。
そのベンチは駅前とはいえ人通りから少しずれるので、空間には私とおじいさんの二人みたいな感じ。

で、おじいさんが大声で電話を始めたんだけど、
「あいつは俺の部下だった」「先週会う機会があって躾のためになぐってやった」「涙を流してありがとうございますと言ってきた」
みたいな事を武勇伝風に話していた。

私が
(こんなヨレヨレの爺さんに殴られて泣く元部下とか存在すんのか?)
と思いながら無視をしていたら、
電話をしていたおじいさんの携帯が鳴った。




(電話してるフリだったんかーい)
と心の中で笑っていると、おじいさんの携帯から
「おう〇〇さんよ、今日もサボリか?」
みたいな話が聞こえた。
おじいさんは自分の息子より若そうな声色の男性に
「へい!しゅんましぇん!」
と繰り返し、最終的には怒鳴られながら電話を切った。

(なんか惨めだなーこうはなりたくないなー)
なんて思いながらチラ見すると、さっきまでの威勢を感じさせない姿のおじいさんと目があってしまった。
(気まずい!)
と急いで目をそらそうとした瞬間、おじいさんがガッと立ち上がり
「ブッ!チッ!ブクブク!チッ!」
のような事を言いながら体を揺らしはじめた。
私は混乱しながらも、このヤバいおじいさんを刺激しないように切り抜ける方法を頭をフル回転させて考えていると、
「ボイパ!流行ってんだぜ!」
との言葉を残しおじいさんは去っていった。

完全に喋ってるのに「ボイパである」と言い切ったおじいさん、終始何がしたかったのか分からないが、本当にあった話でした。



ぶくぶく発酵するふしぎ (絵本 おもしろふしぎ食べもの加工)