790: 名無しさん@おーぷん 2018/07/09(月)12:12:03 ID:JWk
俺は貧乏大家族だった。
祖父母4人、独身ニートの伯父1人、両親2人、伯父の息子1人、兄弟3人の11人家族。
伯父の息子は俺の両親の養子になっていたので長男扱いで、末っ子の俺とは20歳も離れてた。

俺が10歳くらいの頃、長兄が不倫して子供を作ったとかで揉めて、いつの間にか出ていった。
今思い返せば、働いても働いてもニートの伯父や貧しいこの家に金を吸い上げられてたから、長兄はずっとこの家から逃げ出したかったんだろう。
長兄はその後女性と暮らしたが、結婚はせずいつの間にかシングルファザーになったらしい。

俺もその後、家庭環境の悪さに嫌気がさし、中学で勉強をちょっと頑張って高校からは奨学金借りて寮のある高専に行った。
家族とはそのころから疎遠になっていった。
次兄と長姉はどちらも工業・商業高校卒が最終学歴で、俺が一番長く学生期間を続けて高学歴になったため、毒親と伯父からは
「いつまでも子供気分で働きもせず」
と嫌味を言われ続け、就職してから家とはほぼ絶縁状態だった。




その後、俺も結婚したものの、家が地獄だったから子供を作って家族を増やす気になれず。
妻とは
「2人で生きていこう」
と話してた。

そんな矢先、長兄から子供の学費工面の話がきた。
長兄の子は17歳になってたが、高校卒業後に
「絵(フェイク)の学校に行きたい、だけどそれだけのお金がない」
との話だった。
長兄は娘がどれほど絵が好きなのか俺に語り、
「自分の稼ぎが悪いから画塾にも通わせてやれないんだ」
と泣き落としに入った。

長兄の娘が進みたい道は妻も目指したかったが、お金と家庭にかける負担から諦めた道でもあった。
だけど妻はその後独学で趣味として技術を磨いていた。
一度始めると文字通り寝食を忘れて熱中し、練習内容も自分が納得するまで、休憩中もプロの作品を何度もチェックしたりする。
俺は
(本当に好きな人っていうのはこんな人なんだろう)
と思っていた。

そこで夏休みに長兄の娘を呼んで、妻が技術や習熟度をチェックして教えることになった。
だけど家に来てから頑張ったのは初日の六時間だけ。
単に絵を描くだけじゃなくて妻が絵の歴史の変遷や作品の時代背景とかを話して説明してると、頻繁にアクビを噛み殺し、三日目になると筆を持つのもイヤイヤだとわかる始末だった。
妻は根気よくやってたけど、見ていた俺が腹立たしくて五日の予定を切り上げて三日の夜に家に返した。
その際本人には
「この三日妻を見てどう思った?本当に好きな人ってのはああいう人を言うんだ。本当に好きじゃない人は支えられない」
と伝えた。

しかし長兄も長兄の娘も納得しなかったのか、それからが酷かった。
二人共意地になったのか、実力もないのに「プロになるんだ」と借金してでも専門学校に行くことにしたらしい。
そこで
「金はいいから(妻)の趣味で使う道具をよこせ」
と言ってきた。
学校に行くためには必須で、最低でも100万はする道具。
それを
「若い娘の未来のために差し出せ」
という。
それも断ったら、
「お前が10歳になるまで俺の稼ぎで生きてたんだ。10歳までの養育費として100万返せ」
と言い出した。

さらにそれを実家に嗅ぎつけられて、
「長男にやる金があるならこちらに金をよこせ」
と面倒が増えた。
何度も何度も断っているけど、家にまで凸されたので、現在引っ越しを検討している。

ただ、妻の趣味が続けられる物件には限りがあるので、今物件探しが難航している。
正直100万で縁が切れるなら払うけれど、餌付けにしかならなさそうなので逃げるしかないと思っている。

家族との縁を全部切りたい。



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