346: 名無しさん@おーぷん 2017/11/08(水)14:13:32 ID:4kd
我が家で初めて猫を飼った時の話。

そこそこ田舎の、建て増ししたり改築したような古い木造一軒家に住んでいた。
窓や扉をしめ切っても、どこからか風が入り込むぐらいで、冬はそこそこ寒かった覚えがある。

そんな家なので、飼った猫もどこからか抜け穴を見つけ、自然と外と屋内を行き来していた。
家族みんなで可愛がっていたいのだが、
ある日を境に急に猫が帰って来なくなった。
近所を探したり見かけなかった聞いたが、結局見つからなかった。
その猫を諦めて数か月後、父が道端で子猫を保護し、その猫はそのまま我が家で飼われる事になった。




子猫もすっかり慣れたある日。
母に
「(外にあるトイレ)の電気がつけっぱなしなので消してきて」
と言われ、子猫とキャッキャウフフと遊んでいた私が勝手口をあけた所、
そこには行方不明になっていた猫が!

私「あっ!」
猫「!!」
子猫「?」

猫は子猫をを見て
「誰それ!!?何それ!?」
みたいな顔。
数十秒仰視した後、猫はどこかへ逃げるように去って行った。

あの時の猫の驚いた顔が今でも忘れられない…。
私はまさか猫が帰ってくるとは思っていなくて、
(生きてた!)
という嬉しさと
(でも今新しく子猫飼ってるし…)
という気持ちで複雑な心境だった。

「家を出て数か月後に我が家に帰ってきたら、見知らぬ奴と家族が楽しそうにしてた…」
って。
猫の気持ちになると、すごく酷な事した気分になった。

ごめんよ猫。



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