92: 名無しさん@おーぷん 2017/08/26(土)20:30:34 ID:ZRy
長い。そして多少のフェイクはある。
暇な人だけ読んで下さい。
ただの吐き出しなので。


お盆にひとり娘が彼氏連れてきて
「結婚する」
って報告があった。
娘23歳会社員、彼氏28歳派遣社員。
気になったのは、その彼氏は派遣社員になってまだ8ヶ月でその前はフリーターだったこと。
私は
「彼がせめて3年勤めるか、正社員になってからにした方が」
と言った。
古いかも知れないが、ふたりともまだまだ家庭をもつ資格がないように思えた。
夫は
「ふたりの気持ちが一番大事、お互いに頑張りなさい」
と言った。
当然娘は私を睨み、夫に笑顔を振りまいた。




昔からそうだ。
夫は娘に甘い。絶対叱らない。
叱るのは私の役目。
それは別にいいんだけど、私だって理不尽に叱ってるつもりはないのに、夫があまりに甘い顔ばかりするものだから娘は私を煩わしいと嫌った。

中学の時、娘が万引きで捕まった時も
「たかが万引き」
と言う娘の言葉にカッとなって怒鳴りつけた。
「万引きは犯罪、犯罪に大きいも小さいもない」
と。
夫は
「警察に捕まって娘も反省してるんだから怒鳴るな」
と私を叱った。
「反省してないからそんな言葉が出るんだ」
と言うと
「まだ中学生じゃないか、色んなことに反抗したがる年なんだから頭ごなしに叱るな」
と。
そして娘には
「今度から欲しいものがあったらちゃんとお父さんに言いなさい」
と言い、結果、高校生になってから二度目の万引きで捕まった。
この時すら
「小遣いが足りないのか?え?」
なんてご機嫌取りに終始して、自分の小遣いを減らしても娘に多く渡すようになった。

93: 名無しさん@おーぷん 2017/08/26(土)20:30:48 ID:ZRy
この頃から
(父娘ふたりで生きて行けばいい、私は家族と言う船から降りる)
と、そればかり考えていた。
それでもやっぱり私の中にもまだ母親の部分があって、
(せめて娘が嫁ぐまでは家族と言う形は残そう)
と思っていた。

にも拘らず、その娘から結婚の話があった時そんなことも忘れて
(この彼氏に娘を託せるのか?)
などと、バカみたいに母親らしいことを考えてしまった挙句、やっぱりこれまでと同じように夫が無条件に娘の味方となり、娘に睨まれた。
その時、やっと決心がついた。

娘は
「入籍だけでハネムーンには行きたいからお金出して」
と夫に頼み、夫は
「ちゃんと式を挙げて披露宴をしてほしい、娘の花嫁姿を見たい」
と希望して私に同意を求めたが
「好きにすればいい」
と言ったら
「それでも母親か」
と怒鳴られた。
結局娘の甘えをまるっと飲み込んで
「まかせとけ」
とご満悦な夫、バカみたい。

式を挙げないのならちょうどいいと思った。
お盆休み最後の日の夜、夫に離婚を申し出た。
「行先が決まったら出て行くから」
と。
結婚する時、うちの両親が買ってくれた中古マンション。現在築35年。
思い入れもないし、きっと夫は出て行かないから私が出た方が早い。
「一年間は住みたきゃ住めばいいが、その間にその先のことは自分で決めてくれ」
といった。

94: 名無しさん@おーぷん 2017/08/26(土)20:30:58 ID:ZRy
「とにかく一年後には手放すか、住み続けるなら家賃を頂く」
と。
離婚しても私に経済的なダメージがないことは夫もよくわかってるはず。
寧ろ夫の方がこれまでの人生設計が崩れるだろうと思う。
きっと離婚を切り出されるなんてこれっぽっちも思ってなかっただろうし。
それぐらい未来のことが考えられない甘々な人だ。

とにかく離婚は申し出た。
離婚用紙も貰ってきた。
記入もした。
職場近くのセキュリティのしっかりしたマンションを明日何件か回ることになってる。
とりあえずは賃貸でいい。
身を切って産んだ娘のことなど今なんとも思わない自分に少し驚いている。


キーボード叩きながら思い出してイラっとしたり腹が立ったりしたので感情が剥きだしになって読み辛かったかもしれません。
すみません。



The Last Drop (English Edition)