200. 友達の友達 2017年08月24日 10:46 ID:gwgOGKFO0
過去にロミオとジュリエットを引き付けてた友人がいました。
許可貰ったので、適当に投げて行きます。
内容は全て伝聞ですが、文中では省きます。


・パターンジュリエット
時に友人は十代後半。
ジュリはかつて通った学校の同窓生だった。
もとは仲のよいクラスメート同士だったという。
しかし、互いに卒業し、別々の環境に身を置くようになってから、その関係は一変した。
電話攻勢。
友人は当時、携帯を持っていなかったため、全て家電。
1回取ると、1時間は終わらない。
携帯じゃないから、話しながら他の作業をするのも困難。
生活と家での仕事に支障が出た。

これは行きすぎだ、迷惑だ、と思いながらも、友人はそれに付き合っていた。
「情だった」
という。
相手が精神的に不安定になっている事が察せられ、急に無下に扱うのが躊躇われたそうだ。
で、友人は、段々無下にした…というと語弊があるが、今で言うところのFOを図った。
「自分にも生活がある、それは学校時代とは違うのだ」
「貴女との付き合いは、今の自分には負担だ」
「今の貴女には身近なところに助けがあるはず、必要ならカウンセラーも居るだろう」

と、折りにつけ言葉に出し、
「悪いけど」
と切る。
そして、何度目かには、極端な長電話を止めるよう、冷静に話をした。

201. 友達の友達 2017年08月24日 10:46 ID:gwgOGKFO0

相手には全く届かなかった。

「無言でも電話が繋がってさえいればいい」「叱られたかった、嬉しい」「あなたしかいない」…
目眩がしそうだった、という。
仏の顔もすっ飛んで、電話を叩き切り、その後、友人は電話を取らなくなった。
そもそも、家に居ないようにした。

友人宅には留守電が入るようになった。
泣き言、繰り言、不実(!?)をなじる言葉が詰まっていた。
家に帰るのが億劫な日々を送った果てのある日の留守電が、友人が
「心底気色悪かった」
未だに嫌そうにいうものだった。
「ねぇ、(友人)ちゃん、なんで出てくれないの……」
と繰り返すすすり泣き。

それを最後にジュリからの連絡は絶えた。
友人は、同窓会は勿論、地元の行事には近づいていない。




202. 友達の友達 2017年08月24日 23:28 ID:gwgOGKFO0
・パターンロミオ
ジュリエットからの連絡が絶えて数年後、友人は合コンに参加した。
仲のいい同期に人数あわせを頼まれたことと、その手のイベントに縁が薄く、好奇心をそそられたことが理由だった。
当日の参加者は女子大生と若手社会人で、年齢が近いのは気楽だったが、それでも初対面の人々と気まずくならないよう、盛り上げようとそれなりに気を遣い、終われば楽しさよりも疲労が勝った。
解散時の
「また集まろうね」
の言葉に、口では
「いいですね」
と返したものの、友人の本音は
「もういいや」

が、数週間後、同期が
「同じメンバーでまた集まりたい」
と言い出した。
一度は断り、同期もそれを了承したが、直前に参加者の一人が風邪を発症したため、結局はまたも数あわせの参加となった。
後からみれば、この2度目の合コンが決定打だったのだろう。

二度目の合コンのその日、友人はある男性参加者Aと会話をする機会が多かったそうだ。
以下、聞いたやりとりの再現。
A「俺、車の運転が好きなんですよねー」
友人「そうですか、自分もですよ。所属しているサークルの遠征で車を出す場合もあります。取り扱い注意の備品も運ぶので、路面状況の把握に神経も遣いますが、基本楽しいですね」
A「それが何、運転が好きだっつってんでしょ。路面の把握なんてフツーにできるし!寧ろ知ってるし!」
友人、
(こいつはアカン)
と見切って、その後は
「そーですか」「へー」「なるほど」
をローテーションして、相槌だけ打ってたらしい。

203. 友達の友達 2017年08月24日 23:37 ID:gwgOGKFO0
それが、Aには
(従順で自分のいうことに逆らわない)
と映ったらしかった。
翌日から、間を置かず友人の元にはAからのメールが届くようになった。
「今何してる」「自分はメシ食った」「君、メシは何食った?」
等々。

話が前後するが、当時、友人はある資格試験の受験を控えていた。
その後の仕事に関わる重要な資格だ。
難易度は、一発合格出来る者の方が圧倒的に少ないくらい。
当然、友人は帰宅後も深夜まで試験勉強をしていた。

その勉強中にも、メール攻勢は止まない。
「周囲に流されたあげく、うっかり普段使いのメアドを伝えた自分の無用心のツケ」
とメールはスルーに留めていた友人だったが、ある日限度を超えた。
「今何してる」
「勉強。この間からメール煩い。無駄な連絡寄越すな」
「そうなんだ。○月×日に(軍事系イベント。名称忘れ)行こう」
「行かん。アホか。全てが邪魔だ」
「お前と行きたかった」
「くたばれ」

何が驚いたって、
その後も数年置きにAが友人にメールを送っては着信拒否・受信拒否されていたこと。
そのメンタル、別方面に活かせや。

おわり。


追伸
「人格の面倒さと性別に相関性はない」
と思い知った友人は、この後、人当たりに容赦がなくなった。

204. 名無しさん 2017年08月24日 23:40 ID:gwgOGKFO0
ロミジュリというか、勘助勘子だったかもしれない。



曖昧な引力