83: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:06:15 ID:pMS
二十代もなりたての頃のお話。
高校を卒業して一年浪人、その後なんやかんやで大学へは行かずにフリーターになり、相手の家に転がり込む形で当時大学生の彼と同棲して1年ちょっと経った頃。

彼はその大学の生徒御用達の超条件の良い賃貸マンションに住んでいた。
というのもドラマの撮影に使用される程のオシャレな外観にエントランスにはオートロック、壁はがっつり防音、二重の窓、最寄り駅と大学は徒歩約10分、最寄りのコンビニスーパー薬局激安服屋バス停共に徒歩30秒という好立地。
しかも都内なのにワンルーム家賃6万円と、ウェイウェイ大学生とお盛んなカップルに優しく…こんなんじゃ説明が足りないくらいの超超良物件だった。

この超超良物件に居ながら引っ越しを決意した出来事が、いまのところ私の人生史上最大の修羅場。




私はフリーターだったので休みも不定期で、彼が大学や夜勤バイトの時は家に1人でいることも多かった。
いつも通りだらだらドラクエをやっていたら、
ボン!ボン!ボン!
と響くような音が聞こえた。
家の中の物が鳴っている様子もなければ、上記で説明している通り部屋はこれ以上ないってくらい防音対策がされており、よほどの事がなければこんなに響いてこない。

84: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:06:59 ID:pMS
超ビビりな私はパンツ一丁にTシャツのままガクガクの膝で玄関先まで行き、とりあえず覗き穴から外を見てみた。
そこから見えたのは、体型は鬼龍院翔(※編注:以下「そいつ」「あいつ」に置き換えてます。)そっくりの黒いジャージにニット帽・金髪ロン毛男が斜め前の部屋のドアを無理やりこじ開けようとしている姿。
リズミカルな音の正体はノブを掴みながら後ろに体重をかけて鍵を壊そうと?している、この不審者だった(伝わりづらい表現しかできなくてゴメン)
そこでもビビりな私は何も出来ず、覗き穴に食い入りすぎておでこがドアに当たり、それが聞こえたのか黒ジャージのそいつはすごくナチュラルにドアの前から去った。

その後ほぼ3日おきにそういった事があり、警察に連絡はしたものの、朝方から昼間~夜中まで不規則に起こるその出来事に警察官さんも何もできないみたいだった。

ある日、朝方にまたボンボン聞こえてきたと思ったら夜勤明けの彼がキレた。
無言でスッと起き上がり、玄関のドアを凄い勢いで蹴り、警察に通報している声が聞こえるように大声で電話し始めた。
私は
「目つけられたらどうするの…やめなよ…」
と小声でなだめながら、いなくなったかのぞき穴から外を確認した。
夜中でも廊下の電気はついていて、昼間同様見えるはずの外が真っ暗。
「何も見えないんだけど」
と未だ電話中の彼に伝えのぞき穴を確認してもらったら、急に彼が
「うわあああああ!」
と尻もちをついた。

驚いて覗き穴を再度覗くと、
そいつのどアップのお顔がそこにはあった。
顔の造りが完全にオカルトだった。
ヤク中の人って会ったことないけど、こんな感じなのかなぁみたいな。

85: 名無しさん@おーぷん 2017/05/22(月)21:07:32 ID:pMS
彼の携帯をもぎ取り、
「早く来てください!早く来てください!」
と一心不乱に伝え、2人してしゃがみこんだまま5分後に警察の方が到着。
安心して号泣。
テンパる警官。

翌日警察の方と大家さんのいる事務所で事のあらましを説明し、年契約は終わっていないのに違約金なしで退居させてもらえた。
転居する前々日に斜め前の部屋の住人と初めて廊下ですれ違った時、
「黒いジャージをよく着てる金髪ロン毛の人は友達にいるか」
と聞いたら、
「いないけど、よく手前の交差点から帰り道が一緒になる人がそんな感じかも」
って言われた時がもうマジで修羅場。
とりあえず今回のことを伝えるか伝えないかは転居の際に大家さんと警察に一任した。

あいつは一体誰だったのかわからないまま引っ越し、ウン年経ったつい先日たまたま大学のある駅まで行ったので、本当はよくないんだろうけど前に住んでいた件のマンションに行ってみたら、
私たちが住んでた部屋のポストだけべっきょべきょだった。

直ってないってことは最近こうなったのかも知れないけど、
(あいつがなにかしらしてきたのかも?)
と思ったらなんだか今住んでる家でもボンボン聞こえてきそうで、それも修羅場。



BOMBERMAN ボンバーマン