210: 名無しさん@おーぷん 2017/04/06(木)13:25:47 ID:BJL
きっかけはあるアーティストのインタビュー。
そんなに好きでも嫌いでもないけど、まじでありがとう。


そのアーティストが、
「歌手になったきっかけは母子家庭で育って親に楽をさせたかったから」
というようなことを話していた。
それを彼とみていて、私が
「そうなんだ、売れてよかったね」
みたいなことを言ったことから彼がヒートアップ。
「俺も母子家庭だから親に楽をさせたい、だから今の仕事についている」
と言う。




彼は25才、高卒でバイトのショップ店員になり、7年たった今もそこでアルバイト。
(ん?)
と思い詳しく聞くと、とんでもないこと言い出した。
「俺は高卒だから、ふつうに就職してもろくな給料はもらえない、カリスマ店員になって自分の店やブランドが持てれば一発逆転で大金持ちになれる、だから今のままでいつか店を持つんだ」
とのこと。

私は大卒で就職したから当時3年目、たいした給料ではなかったけど、それでも彼よりは収入があった。
で、彼は
「大学で四年遊んでただけでどうして俺らより給料が高い?」
とご立腹。
確かに私も大学時代そんなにたくさん勉強したわけでもないし、就職先も大学時代の専攻とはあまり関係ないからなんとも言えない。
が、楽をさせたいという彼のお母さん、バリキャリで一般的な男性より稼いでる。
彼が高校卒業するときに、彼のお母さんは
「大学や専門にいってもいい」
というのを
「苦労かけたくない」
と蹴ってフリーターをしているのは彼の選択。
そして25にもなって実家でお金もいれずにフリーター続けてる。

その方がよっぽど苦労かけてると思ったのと、カリスマ店員の夢に向かって何も努力していないこと、そして大卒に対するコンプレックス?にひいた。
10年近く付き合っていたけど、それでだんだん気まずくなり別れた。


もう30すぎて私は結婚して子供もいるんだけど、先日同窓会に出たら彼もきていた。
「今も実家で、お金もいれてない」
とか。
お母さんは相変わらずバリキャリで、
「出張ばかりで今日も夜飯宅配ピザだわーつれーわー」
みたいなことを言っていて、
(うわぁ…)
となってしまった。

あのときのアーティスト、本当にありがとう。