今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その15 より
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1472544973/

819: 名無しさん@おーぷん 2016/11/05(土)11:48:02 ID:KoQ
結婚すると親の知らない面が見えるようになると言うがまさにそれだった。

俺27歳・嫁25歳で結婚し、実家から近距離のアパートに住んだ。
そしたら嫁姑戦争が起こった。
いびりじゃないんだが、おかんが一言多い性格なんだな。
ウザイとこがあるのは知っていたので、そのたび母を
「余計なこと言うな」
シメてた。
そして嫁には
「悪気はないんだ、ごめん」
フォローした。
その頃俺は2chは見てたんだがv速やサッカーや車関係しか見ていなくて、「悪気はない」が女にとって地雷のセリフだと知らなかった。

その後嫁が妊娠し、3ヶ月だか4ヶ月で妊娠がわかり親に報告。
しかし6ヶ月の時、嫁が実家に帰ってしまった。
里帰りでなく、
「お義母さんといると神経衰弱になる。離婚してもいい」
と言われた。




言い訳になるが、それまで俺は母を『社交的な人』だと思っていた。
いつも友達と遊び回っていて家にいなかったし、ウザいが友達が多い明るい性格だった。
(皆と仲良くやれているのに、嫁だけが母とうまくいかないのはなぜだ?嫁がわがままなのか?)
と疑っていた。

しかし嫁が実家に帰ってしまったと周囲に知れたとたん、親父も妹も近所の人も母の友達だと思ってた人も、
「なぜ嫁さんを守ってあげなかったのか」
「(母)さんはああいう人だとわかっていただろうに」
「(母)さんのことなんて放っておけばよかったのに」
と責めてきた。

母は社交的どころか、嫌われても出張っていく、ただのアグレッシブな嫌われ者だった。

820: 名無しさん@おーぷん 2016/11/05(土)11:48:14 ID:KoQ
俺は親父と共に嫁さん実家へ行き謝罪した。
そこで嫁から改めて愚痴られた母の言動が非常にウザかった。

たとえば嫁が近所の困ったオバハンについて愚痴ると、
「あら嫁ちゃんかわいそうに。……でも嫁ちゃんが悪いんでしょ?」
と一言付け加える。
嫁が何か失敗すると、たとえば芋の皮むきをしていて手がすべってシンクに落とすと
「また失敗したの」
と必ず言う。
一番嫁がイヤだったのは、母の口癖
「毒を食べさせられる」
だったらしい。
母は体に悪い食べ物だと認定するとそれを
「毒」
と言う。
母はほぼ毎日アパートに来て、
「あらおいしそう~でも毒だわ。私に毒食べさせないでね」「また毒ばっかり作って食べて」「また毒食べてるのね~」
とやっていた。
妊娠中で嫁は食べづわりがあり、情緒不安定気味だった。
そこへ毎日
「毒、毒」
とやられ
「とにかくあの『毒食べてるのね~』の声から逃げたかった」
と嫁は言った。

嫁実家に頭を下げて出産までいてもらい、俺はアパートを見つけて引っ越した。
新しいアパートの場所は念のため妹にだけ教えた。
父に教えると何らかの形で母に洩れる恐れがあるからだ。
このあたりから気団板を参考にするようになった。
妹に
「あの家に18年間いたのに、なんでお母さんのイヤさがわからなかったの?」
と呆れられた。

なんとか嫁は無事に出産し、戻って来てもらって離婚は回避した。
気団でイメトレし、育児にできるだけ参加してポイント回復に努め現在に至る。
母にはあれから何か行事の時しか会わせていないし、会っても30分~1時間で帰る。
食事もなるべく一緒にしない。
例のあの「毒~」が始まるからだ。

今思えばあの「毒、毒」は俺も実家にいた頃毎日聞いてたんだよな。
でも麻痺していてどうとも感じなかった。
嫁に「イヤだ」と言われた時も
(聞き流しておけばいいのに)
としか思わんかった。
母から離れて初めて、食べ物に「毒」呼ばわりする不快さがわかったわ…。



「聴いてるつもり」症候群 (集英社ビジネス書)