973: 名無しさん@おーぷん 2016/08/01(月)16:29:55 ID:eob
小学生の頃よく遊んでいたA。
Aは内気な子で外で走り回ったりするよりは、お家でお絵描きしたり本を読んで感想言い合ったりするほうが好きな子だった。
あまり友達がいなかったようで、私はよく彼女と遊んでいた。

だけど、Aは県内だけどちょっと遠いところへ引っ越してしまった。
うちの親は正直安心したらしい。
Aのお母さんが変わった人で、同級生の母親間では有名だったから。
私も何度かAの家に行った時、すごい立派な金ぴかな祭壇みたいなのが奥の部屋にあったのを覚えてる。
母に色々聞いたけど
「あまりAちゃんちには行くな」
と言われただけだった。

A家にはあまり行かなかったけど、それなりに付き合いしてたので引っ越しの時に住所交換して文通することになった。
まだ小学中学年の子供。最初は学校で何があった、友達がどーだとか。下手くそなお姫様のイラストとか送りあって普通だった。




974: 名無しさん@おーぷん 2016/08/01(月)16:34:31 ID:eob
だんだんAの手紙がおかしくなってきた。
中学生になった頃には枚数が半端ない。
便箋20枚とか当たり前。
クイズコーナー!とか、本の一節を写してたり。
MAX34枚送られて来たのは忘れられない。
親も封筒に貼られまくってる切手の枚数やらに驚いてた。
(ちょっと手紙送るの控えようかな…)
と思った。

そして次に届いた手紙に驚いた。
いきなり英文(?)がびっしり書かれてて、その次は日本語でびっしり。
ノストラダムスの大予言の原文と訳したものだった。

手紙送るのやめた。
でも相手は封書も相変わらず送ってくるし(どういう行いをしたら生き残れるとか親切に書いてある)、年賀状も送ってくる。
毎年
「あと◯年で世界が終わるよ…。悔いなく生きようね!」
みたいな文章で。

私が家を出ても年賀状は送られ続けて、1枚は英文もう1枚は訳のわからない文言、みたいに一度に2~3枚年賀状がくることもあったので、母が本気で嫌がった。
申し訳ないので実家の住所で私の名前の郵便物は届かないように郵便局で届出をして、10年以上続いたAからの手紙とさよならした。
まだ毎年送り続けてそうな気もする。


最近、母から渡されたAからの年賀状を整理したんだが、ノストラダムスの予言で地球が滅亡予定の1999年の年賀状発見。
「いよいよだね…。お互い短い人生だったね…。」
と文章なしで暗い文章ツラツラ。
そういえば、2000年の年賀状って来てるのかなと、探したらあったよ!

ピンクと赤でポップに
「ハッピーミレミアム!」
って書いて三匹かわいいタツノオトシゴスタンプ押されてた(辰年だった)。
(は?)
って思ってAからの手紙全部破って捨てた。
あれだけ絶望満載年賀状数年送りつけて、世界滅びなかった後の切り替えがスレタイ。

Aの手紙がおかしくなっていったのはA母の影響だったんだろうか?
あと10年以上会ってないのに、いつも会ってる口調で書いてあったのも怖かった。



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