715: 名無しさん@おーぷん 2016/03/22(火)09:37:26 ID:W2c
やっと元カレと物理的に離れられることになった。
当時の私は本当に馬鹿だった。
しょうもない人のために物凄く無駄な時間を過ごしたし、たくさんの人に迷惑をかけた。


元カレとは実習で同じグループになって仲良くなって付き合い始めた。
「何を好き好んであんなダサい奴と」「挙動がいちいち気味悪いから苦手」
と周囲からの評判はあまり宜しくなかったけど、変に着飾っているより誠実で信用できる人だと思っていた。

最初の数か月は本当に楽しかった。
最初のデートで道に迷ったり元カレが財布を忘れたりと、不器用な交際は心が和んだし、口下手な元カレの話にじっくり耳を傾けて意見を引き出すのも面白かった。
お洒落が苦手な元カレのために男性向けのファッション誌を買ってきて読ませて、気に入った服に似た系統のお店に連れ出したり、元カレの内面を構成したものを知るために元カレの好きなアニメを見たり、あの頃は本当に楽しかった。




おかしくなり始めたのは何がきっかけだったんだろう。
ある時を境に急に高圧的で批判的になった。
元カレとの交際で学んだことなんだけど、悪口って言おうと思えばいくらでも捻り出せるものなんだよね。
ありとあらゆる存在が悪口の対象になる可能性を抱えていると思う。

私が踵の高い靴を履いてたら
「お高い女気取り」
逆にぺったんこの靴を履くと
「楽しやがって」
ボーイッシュな服を着たら
「男に媚びない女を気取ってる」「女性性を受け入れろ」
ヒラヒラした服を着たら
「オタクでも取り巻きにしたいの?」「身の程知らず」
私が単位全部取れたら
「お前は要領の悪い真面目ちゃん」
下宿先に遊びに来た従兄弟が近所のコンビニで買ってきたジャンプを見て
「女がジャンプを見るようになったからジャンプは駄目になった!」

何をしてもチクチクと批判されるようになって、何もしなくてもチクチクと批判されるようになって、心が押し潰されていくような感覚になって、どんどん身動きが取れなくなっていった。
何かをする度に元カレの目がないかを確かめるようになった。

当時の私は本当に馬鹿だったんだよね。
辛ければ別れればいいのに。
誠実さや優しさに惹かれて付き合ったんだから、その誠実さや優しさがなくなれば別れればいいのに。
(可哀想。こいつを見捨てられない。)
そう思ってズルズルと付き合ってたんだよね。
この辺の時期の記憶は心がゴチャゴチャしてたからあんまりよく思い出せない。
ただ、後輩の髪を巻いてあげたら大層喜ばれたことがきっかけで、急に視界が開けて、
(ああ別れてもいいんだ)
と思えたことだけは覚えている。

それからが大変だった。
馬鹿なことに自分の下宿先で二人っきりで別れを持ちかけたんだよね。
案の定殴られてスマホを粉砕された。
言葉で虐げられることは何度もあったけど物理的な暴力はあれが最初で最後だった。

ただ、幸いなことに監禁とか殺害には至らずに元カレは帰っていった。
随分と尽くしてきたから、
(一時の気の迷いだ、別れる訳がない)
とでも思われたんじゃないのかなと推測している。

翌日になって、前の晩のことを親に話すために大家さんの電話を借りようと思って事情を話したら、大家さんは血相を変えて私の親に電話して下さった。
親が学校に電話して、そこから先は親と学校が主導で進めて下さった。
私がしたことは事情を話して病院で診断書を取ってくるだけ。
父が泣いたところなんて初めて見た。
今でも思い出すと胸が苦しくなる。
本当に申し訳ないと思う。

元カレは学校を止めさせられて実家に強制送還されることになったみたい。
母を介して
「ちゃんと見張ります。ご安心下さい」
と元カレの親御さんから伝えられた。

もう当分男はいいや。



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